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踊りやすくて軽いファルダってどんな作り方してるの?

お客様のお悩みの中で「ファルダが重くて振り回される」という言葉をよく聞きます。ボランテ自体の生地量が多いと重くなってしまいますが、土台に裏地を付けて安定させたり、華やかなボリューム感を出すための盛り方を工夫すると感じ方は変わると思っています。

今回、例題としてご紹介するのは2013年に作った私自身の衣装です。珍しく途中経過の写真を細かく記録していたので変化していく様子を見ていただけたらと思います。

ファルダは土台が大事

コチーボ水玉のアレグリアス衣装です。ハイウエストなのでしっかりと芯を貼り見返し始末をして、ファルダの安定のために全面もしくは1段目ボランテ下まで裏地を必ず付けます。

左:床上がり平行になるように最下段にボランテを付けます。

右:左斜め山型に3〜4段ボランテを付けました。水玉プリント生地なのでボランテがあまり目立ちません。

憧れのカンカン風に

今回はバタデコーラのカンカンのようなふんわりボリューム感を出したかったのでピンクのオーガンジーにギャザー寄せしたボランテを作り、目立つように白糸で巻きロック始末を施します。オーガンジーなのでたくさん付けてもとっても軽いんです。

予想通りにボリュームアップ

水玉ボランテから数センチほどのぞくようにピンクのオーガンジーボランテを付けると一気にボリュームが出て、段差も目立つようになりました。さらに、ボランテ端に白のレーステープを付けると印象がずいぶん変わりました。

こだわりの仕立て方

アトリエグラシアはお客様が自分でサイズ直しができる仕立て方を心がけています。このファルダの場合、ハイウエストの前後パーツそれぞれにテープ装飾してから、最後に脇線を縫っています。この仕立て方のおかげで私は約8年の間に目まぐるしくサイズが変わっても、脇線を縫い直すことでピッタリサイズで踊ることができました。ブラウスも同様で、裾始末をしてから脇線を縫うようにしています。リフォーム衣装の仕上げも同じです。

素材やデザインに合わせて軽さを追求した衣装作り

このように私のアレグリアス衣装は完成しました。可愛いだけじゃなく、華やかなだけでなく、踊りやすくて、いつでも自分の体型に合った衣装であることはとても大事。お客様がストレスなく本番に臨めるよう素材に合わせて工夫しながら衣装作りをしています。